国際シンポジウム
「共生の哲学に向けて:イラン・イスラームとの対話」―井筒俊彦の共生哲学―
 
 東洋大学 国際哲学研究センター第3ユニットでは、12月13日(土)に、
国際シンポジウム第3回「共生の哲学に向けて:イラン・イスラームとの対話」
―井筒俊彦の共生哲学―を開催いたします。
 
 イランは地理的にも西洋と東洋の中間として、歴史を通じて諸文化を媒介する
役割を演じてきた。世界規模の文化的・宗教的共生が焦眉の課題となっている現在、
もっぱら欧米に目を向けてきた日本に欠けている「イラン」という視座は、多くの
示唆を与える極めて重要なものであることは間違いないであろう。
 
 このような問題意識から、第3ユニットでは、イランとの学術交流を継続的に
行って参りました。今回は、第3回目として、イランから4名の哲学者・研究者を
お招きし、講演の部では引き続きイラン・イスラームと日本との思想的共生の
可能性を探るとともに、シンポジウムの部では、特に生誕100年を迎え再度脚光を
浴びている井筒俊彦の共生哲学に迫りたいと思います。
イランにおける知られざる井筒の思想と行動を、イランで井筒に学んだ二人に
発表していただきます。コメンテータとして、竹下政孝先生(東京大学名誉教授)
にもコメントをいただきます。
 登録不要、聴講無料ですので、みなさまふるってご参加ください。
 
ちらしはこちら
http://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/14191.pdf
 
日時:12月13日(土)17時00分〜21時00分
 
場所:東洋大学白山キャンパス5号館井上円了記念ホール
 
 
プログラム
 
第1部:講演
17時00分 開会あいさつ:村上勝三(東洋大学教授、Ircpセンター長)
 
17時05分 駐日イラン大使よりごあいさつ:
    レザ・ナザルアハリ駐日イラン・イスラム共和国特命全権大使
 
17時15分 アブドッラヒーム・ギャヴァーヒー(元駐日イラン大使、世界宗教センター所長)
   「グローバル化時代における文化交流についてのいくつかの考察」
 
17時40分 ムハンマドカザム・モウサヴィ・ブジュヌルディ(イスラミック・エンサイクロペディア・センター所長)
   「現代イランにおけるエンサイクロペディアの記述
      −グレート・イスラミック・エンサイクロペディアの場合」
 
18時05分 〜コーヒーブレーク〜; 特別展示会「イラン文化のゆうべ」
 
第2部:シンポジウム:「井筒俊彦の共生哲学」
18時20分 エサン・シャリーアティー・マジナニ(元テヘラン大学教授)
  「イラン・イスラームの比較哲学におけるコルバンと井筒の役割についての比較研究序説」
 
18時50分 ナスロッラー・プールジャヴァーディー(元テヘラン大学教授)
   「井筒俊彦にとってのイラン神秘主義の意義」
 
19時20分 竹下政孝(東京大学名誉教授)「コメント」
 
19時50分 総合討論 司会:永井晋(東洋大学教授、Ircp研究員)
 
20時50分 閉会あいさつ:宮本久義(東洋大学教授、Ircp副センター長)
 
21時00分 終了