Shaheenの関心事

パキスタン、インド、イラン、イスラーム諸国の音楽、映画、語学なんかのことを書いてますよ。 新旧織り交ぜてその時に思いついたことを備忘録的に書き留めてます。

2014年12月

2014年12月19日(金)〜23日(火・祝) 紛争地域から生まれた演劇 シリーズ6

「私たちは戦争、暴力、支配を超えられるか?
   1914-2014: 第一次世界大戦から100年」
http://iti-japan.or.jp/conflict/


【リーディング】
『燃えるスタアのバラッド』(UK/イスラエル)
昨年のエディンバラ・フリンジフェスティバルで大賞受賞、多国籍劇団によるパレスチナ紛争を題材とした作品。
作:ニル・パルディ(Nir Paldi)
訳:角田美知代
演出:大谷賢治郎(company ma)
出演:板津未來 尾川詩帆 小山萌子(エンパシィ) 佐原由美(流山児★事務所) 
土井真波(劇団銅鑼) 古舘一也(company ma) 
演奏:鈴木正人


【リーディング】
『ブルカヴァガンザ』(パキスタン)
ブルカとは女性が外出時に着用するコート、あるいはヴェール、イスラムの社会風俗を滑稽かつシニカルに描いた問題作。
作:シャーヒド・ナディーム(Shahid Nadeem)
訳:村山和之
演出:西沢栄治
出演:明樹由佳 円城寺あや 加藤明美 小暮美幸(劇団だるま座) 大美穂 
村井雄(開幕ペナントレース)


【ITI特別講座】
『狂人と専門家』(ナイジェリア)
アフリカ初のノーベル文学賞劇作家の戯曲、本邦初訳初紹介。内戦時の投獄体験をもとにした不条理劇。
作:ウォレ・ショインカ(Wole Soyinka)
訳:粟飯原文子 
出演:新井純

●期間
2014年12月19日(金)〜23日(火・祝)
●会場
東京芸術劇場アトリエウエスト
●料金
各回:1500円(ITI会員:1,000円)トーク・シンポジウム・ラウンドテーブル込み



●お問合せ
公益社団法人 国際演劇協会日本センター事務局
E-mail : ititicket@gmail.com
TEL : 03-3478-2189(平日11時〜17時)
FAX : 03-3478-7218
FAXでのお申込みも可能です。氏名(フリガナ)・日時・枚数・連絡先等を明記ください。
料金のお支払いは、当日受付にてお願いします。


【スケジュール】

12月19日(金)19時開演 リーディング『燃えるスタアのバラッド』
終演後 トーク .殴好函Д縫襦Ε僖襯妊(Theatre Ad Infinitum)
細田和江(イスラエル文学・文化、中央大学)

12月20日(土)14時開演 リーディング『燃えるスタアのバラッド』
終演後 シンポジウム 
「1914−2014と演劇〜ポストコロニアルの視点から〜」
パネリスト:ニル・パルディ 
佐和田敬司(翻訳家、早稲田大学教授)
吉川恵美子(ラテンアメリカ演劇、上智大学教授)
司会:七字英輔(演劇評論家)

12月21日(日) 14時開始
ITI特別講座『狂人と専門家』「ウォレ・ショインカの世界」
話と台本抜粋朗読
講師:粟飯原文子 出演:新井純
特別講座終了後 シンポジウム◆
戦争と演劇〜ギリシアから20世紀、現代〜
パネリスト:鴻英良(演劇批評) 
西堂行人(演劇評論家、近畿大学教授) 
坂手洋二(劇作家・演出家、燐光群主宰) 
司会:七字英輔

12月22日(月)19時開演 リーディング『ブルカヴァガンザ』
終演後 トーク◆村山和之(南・西アジア文化研究、和光大学・中央大学)   
 
12月23日(火・祝)14時開演 リーディング『ブルカヴァガンザ』
終演後 ラウンドテーブル
演出家、出演者、翻訳者一同
ゲスト:新野守広(立教大学教授) 宗重博之(劇団黒テント)


【作品解説】

『燃えるスタアのバラッド(Ballad of the Burning Star)』(UK/イスラエル)
ロンドンを拠点とする多国籍劇団 Theatre Ad Infinitum によって製作され、昨年のエディンバラ・フリンジフェスティバルで大賞受賞、現在、英国ツアー中の作品。劇団はパリのジャック・ルコック国際演劇学校の卒業生たちによって結成されたフィジカルシアターを基本とする団体である。この作品の作・演出・主演のNir Paldiはイスラエル出身、パレスチナ問題を同時に「イスラエル問題」としてとらえ、紛争と占領がイスラエル人の心理にどのような影響と分裂を引き起こしているかを「キャバレースタイル」を使って描き出している。

『ブルカヴァガンザ(Burqavaganza)』(パキスタン)
ブルカとは、パキスタン・アフガニスタンの女性が外出時に着用する全身を隠すコートまたはヴェールを意味する。『ブルカヴァガンザ』はパキスタンの近未来における「ブルカ強制時代」を設定し、若いカップルを通じて社会的風俗を滑稽かつシニカルに描いたものである。本作はパキスタンを代表する劇団の一つアジョーカー劇場で2007年3月に上演、4月に上演禁止争議が起きた作品。同年5月再演の後、現在まで上演が続けられている。作家のシャーヒド・ナディームによると「ブルカは今や超保守的イデオロギーの象徴となっている。このイデオロギーは、西洋世界への抵抗、女性の人権の否定、そして退化した政治意識しかもたぬ過激主義者たちを支持するものなのだ。」

『狂人と専門家(Madmen and Specialist)』(ナイジェリア)
ウォレ・ショインカはナイジェリア出身の作家。1986年、アフリカ初となるノーベル文学賞を受賞。1934年生まれ、ナイジェリアとイギリスの大学で文学を学び、1950年代後半にはロンドンのロイヤル・コート劇場に勤務。このころより次々と戯曲作品を発表していく。『狂人と専門家』は、ナイジェリア内戦(ビアフラ戦争、1967-70年)の最中に投獄された経験をもとに書かれた作品。1970年、アメリカで初上演。戦争を遠景に、権力欲にのまれ、悪に手を染めた医師を主人公に据え、人間性を奪う戦争の狂気を不条理劇の手法で描いている。

企画制作:公益社団法人 国際演劇協会日本センター
会長:永井多恵子
副会長:安孫子正 吉岩正晴
事業委員長:高萩宏
制作統括:曽田修司
制作補佐:佐藤武 後藤絢子
テクニカル・ディレクター:関口裕二
上演プロデュース:林英樹
協力
一般社団法人 日本演出者協会
国際演劇評論家協会日本センター
有限会社 バランス balance,inc.
Real Heaven
主催:文化庁 公益社団法人 国際演劇協会日本センター
共催:東京芸術劇場(公益財団法人 東京都歴史文化財団)
文化庁委託事業「平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
国際演劇年鑑2015(2015年3月発行予定)特集企画

12/3 共生の哲学に向けて: イラン・イスラームとの対話

国際シンポジウム
「共生の哲学に向けて:イラン・イスラームとの対話」―井筒俊彦の共生哲学―
 
 東洋大学 国際哲学研究センター第3ユニットでは、12月13日(土)に、
国際シンポジウム第3回「共生の哲学に向けて:イラン・イスラームとの対話」
―井筒俊彦の共生哲学―を開催いたします。
 
 イランは地理的にも西洋と東洋の中間として、歴史を通じて諸文化を媒介する
役割を演じてきた。世界規模の文化的・宗教的共生が焦眉の課題となっている現在、
もっぱら欧米に目を向けてきた日本に欠けている「イラン」という視座は、多くの
示唆を与える極めて重要なものであることは間違いないであろう。
 
 このような問題意識から、第3ユニットでは、イランとの学術交流を継続的に
行って参りました。今回は、第3回目として、イランから4名の哲学者・研究者を
お招きし、講演の部では引き続きイラン・イスラームと日本との思想的共生の
可能性を探るとともに、シンポジウムの部では、特に生誕100年を迎え再度脚光を
浴びている井筒俊彦の共生哲学に迫りたいと思います。
イランにおける知られざる井筒の思想と行動を、イランで井筒に学んだ二人に
発表していただきます。コメンテータとして、竹下政孝先生(東京大学名誉教授)
にもコメントをいただきます。
 登録不要、聴講無料ですので、みなさまふるってご参加ください。
 
ちらしはこちら
http://www.toyo.ac.jp/uploaded/attachment/14191.pdf
 
日時:12月13日(土)17時00分〜21時00分
 
場所:東洋大学白山キャンパス5号館井上円了記念ホール
 
 
プログラム
 
第1部:講演
17時00分 開会あいさつ:村上勝三(東洋大学教授、Ircpセンター長)
 
17時05分 駐日イラン大使よりごあいさつ:
    レザ・ナザルアハリ駐日イラン・イスラム共和国特命全権大使
 
17時15分 アブドッラヒーム・ギャヴァーヒー(元駐日イラン大使、世界宗教センター所長)
   「グローバル化時代における文化交流についてのいくつかの考察」
 
17時40分 ムハンマドカザム・モウサヴィ・ブジュヌルディ(イスラミック・エンサイクロペディア・センター所長)
   「現代イランにおけるエンサイクロペディアの記述
      −グレート・イスラミック・エンサイクロペディアの場合」
 
18時05分 〜コーヒーブレーク〜; 特別展示会「イラン文化のゆうべ」
 
第2部:シンポジウム:「井筒俊彦の共生哲学」
18時20分 エサン・シャリーアティー・マジナニ(元テヘラン大学教授)
  「イラン・イスラームの比較哲学におけるコルバンと井筒の役割についての比較研究序説」
 
18時50分 ナスロッラー・プールジャヴァーディー(元テヘラン大学教授)
   「井筒俊彦にとってのイラン神秘主義の意義」
 
19時20分 竹下政孝(東京大学名誉教授)「コメント」
 
19時50分 総合討論 司会:永井晋(東洋大学教授、Ircp研究員)
 
20時50分 閉会あいさつ:宮本久義(東洋大学教授、Ircp副センター長)
 
21時00分 終了

12/11 映像上映会 「レバノン1949 - ある移民家族の映像記録に見る新生国家」

映像上映会

「レバノン1949―ある移民家族の映像記録に見る新生国家」

1949年秋、メキシコからレバノン移民の家族がレバノンに一時帰国しました。父親が持参した16ミリフィルムのカメラは、里帰りに胸弾む家族の思いと、独立後間もないレバノンの初々しい姿をとらえていました。このたび、メキシコ国立フィルムセンター(Cineteca Nacional)によるフィルム修復作業のおかげで65年前の映像が甦り、上映が可能となりました。

本会は、この貴重な映像記録(白黒/カラー 48分)を通して、独立後いまだ数年にして、活気に満ち溢れるレバノンの「原風景」とそこに生きる人々―当時の大統領や首相も登場します―の表情を間近にご覧いただき、レバノンとレバノン移民の過去と現在に思いを馳せる機会です。ふるってご参加ください。


日時:  2014年12月11日(木)19:00-20:40 (開場18:30)

会場:  千代田区立日比谷図書文化館 4階 スタジオプラス(小ホール)

        千代田区日比谷公園1番4号(旧・都立日比谷図書館)

          東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」、都営三田線「内幸町駅」より

徒歩3分   http://hibiyal.jp/hibiya/access.html

 プログラム: 

19:00-19:05 開会の辞 黒木英充 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)

19:05-19:25  フィルムが陽の目を見るまで 飯島みどり (立教大学)

19:25-20:15 映像(サイレント、48分)上映と並行解説 黒木英充

20:15-20:35 質疑・懇談

20:35-20:40 閉会の辞 石垣泰司 (日本レバノン友好協会会長)

    参加費: 無料

事前申し込み: 不要



フィルムの所有者は、メキシコシティ在住の画家でレバノン移民2世のアーイダ・フーリー(Aida Jury)さんです。この貴重なフィルムのデジタルコピーを提供くださり、上映も許可してくださいました。

12/19 トルコ映画祭 2014

“トルコ映画祭2014”

 2014年12月19日、ユナイテッド・シネマ豊洲において『Uzak İhtimal(邦題:はかない期待)』の特別上映などを行う、“トルコ映画祭2014”を開催します。

 同日にはトルコ映画100周年をテーマにパネルディスカッションも行われ、上映作品『はかない期待』の監督、マハムート・ファズル・ジョシュクン氏も来日し、パネリストとして参加します。

“トルコ映画祭2014”へのお申込みについては、以下をご覧ください。

 

【トルコ映画祭2014】

◆日時:2014年12月19日(金)

◆会場:ユナイテッド・シネマ豊洲

 (東京都江東区豊洲2-4-9 ららぽーと豊洲3階)

◆プログラム:

  17:00〜18:30 パネルディスカッション

 19:15〜20:45 特別上映『Uzak İhtimal(邦題:はかない期待)』(日本語字幕)

◆お申込方法:

  参加希望の方全員の住所、氏名、電話番号、メールアドレスを記載し、「トルコ映画祭参加希望」と明記して、トルコ大使館文化部までメール
(embassy.cultureアットturkey.jp)にてお申込みください。(満席になり次第締切)
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